沖縄観光のパイオニア企業
南都は沖縄で初めて民間で有料観光施設(玉泉洞)を開業した会社です。本土復帰前のアメリカ統治下の時代に、沖縄の人間が沖縄の資本で会社を設立することにこだわり、復帰の数週間前に玉泉洞をオープンさせました。料金表など復帰後には作り変えなければならないものもたくさんあるなか、歴史的意義も含めてアメリカ統治下時代の開業に強い意思とこだわりを込めました。
創業者の想いは受け継がれ、現在では沖縄の自然や文化を生かした5つの観光施設を運営する、県内最大手の観光に特化した企業となりました。
非常に特徴的な会社で、全ての施設は沖縄の自然が基本となっています。「観光資源は自然を克服するのではなく、育むことによって調和がとれ生きてくるものである。」という社訓のもと、作り物の施設ではなくそこにある自然の素晴らしさを世に広げるため、地域の自然資源を活用しています。
社名の「南都」について
「沖縄を南の玄関に」とよく言われていますが、玄関はただの通過点に過ぎません。沖縄は独自の文化を育んだ文化の中心であり、日本の南の都、すなわち「南都」であると私たちは考えます。 社名「南都」には、沖縄が国際的な視点からも日本の南の都となるようにとの強い願いが込められています。
貴重な自然と独特の文化への敬意
南都の観光施設は特別で、希少価値の高い自然だけでなく、昔から根付いている沖縄特有の信仰の場があったり、学術的に価値のある遺跡が潜んでいたりします。このような貴重な土地を保護しながら観光地化しておりますので、場所や信仰している人たちへの礼儀は欠かさず、尊重しています。我々の施設の中にあっても、信仰心や聖地、遺跡は誰のものでもありません。これらを見せながら守っていくことに南都が運営する意義があると考えます。
毎年ガンガラーの谷内の発掘調査を行うのですが、縄文時代の人骨や国内最古の貝器などが発見されています。これまでの歴史を変えてしまうほどの大発見です。このような貴重な発掘調査は通常、周辺を閉鎖し立ち入り禁止区域のなかで行われますが、私たちは発掘作業もお客様に見てもらえるように工夫しています。発掘現場に人を集めたり出入りをさせるのは、民間ならではの発想であり、産学官連携のよいモデルケース、日本初の事例となっております。発掘調査は私たちが大切にしている社会貢献のひとつです。
沖縄観光マーケットの拡大を図る、今後のビジョン
沖縄観光のリーディングカンパニーであり続けるために、常に会社の発展と地域の発展を考えています。最近では、やんばるの大石林山に新しく「沖縄石の文化博物館」をオープンしました。沖縄県の観光課題である宿泊日数の延長や消費単価を上げるための新しいコンテンツが必要なのですが、やんばるにはその素材が溢れています。魅力はいっぱいあるけど受け入れる施設が少ないので、楽しめる場所をつくり観光拠点にしていくことが求められています。観光拠点をつくったら次は地域と連携してお客様を誘導する仕組み作りです。弊社は昨年、経済産業省より地域未来牽引企業に選定されました。これからも地域が一丸となれる、魅力ある観光地形成に取り組んでまいります。
おきなわワールドは1996年にオープンしましたが、当時と今では旅行形態が全く異なるので、これからの在り方に関しては次世代に向けて取り組んでいかなければなりません。その中のひとつとして、夜の観光を強化する予定です。夜市やナイトサファリなど、世界中の観光地にはナイトマーケットがあります。沖縄にも新しい楽しみ方を増やすため、南部にナイトマーケットを構築したいと考えております。
社員が自らスキルアップできる機会を提供
現場では自主性を尊重しています。若い世代の意見や新しい提案も良いものは取り入れますので、頑張ればいろんなことに挑戦できる環境です。施設内で行うイベントも、社内で企画運営しており、お客様に喜んでもらう企画や売上げを伸ばす工夫など、新人スタッフも積極的にアイディアを出し、毎年クオリティを高めています。
研修旅行や講演会、語学研修など、学びの場も設けています。国内外に行く研修旅行は多くの職員に参加してもらいたい企画です。観光業ですから、より多くの旅行を経験し、観光を好きになってもらうことが一番の目的です。外に出かけてはじめてお客様の気持ちを理解し、気づけることがたくさんあるはずです。
南都が求める人材
沖縄が好きで、沖縄の魅力をより多くのお客様に伝えたい方。
仕事に真面目に取り組み、人に思いやりを持てる方を求めます。
自然、歴史、文化など沖縄の魅力をカタチにして発信している会社です。ガラスや伝統工芸品の製造、森や洞窟のガイド、ハブのショーマンなど特殊な職種も多く様々な専門職の集合体なので、やりたいことがきっと見つかると思います。専門職は社内で育成するので未経験でも問題ありません。真面目に取り組む姿勢があれば仕事は覚えられます。
社訓に、「豊かな心は明るい職場に育ち明るい心は顧客のサービスにあらわれるものである。」とあります。
毎日世界中からたくさんのお客様が訪れる施設であり、総勢200名以上の職員が働く職場です。お客様だけでなく職員同志も思いやりを持って、相手の気持ちを考えて行動することが大切です。
働くこと、人との触れ合いを楽しめる人は、ぜひ挑戦してください。